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抗がん剤の適用拡大を容認 海外データなどで判断 [サイエンス]

厚生労働省の検討会は15日、胃がんや乳がんなどに使われる抗がん剤「パクリタキセル」について、新たに血管肉腫、食道がん、頭頸部(とうけいぶ)がん、子宮頸がんへの使用を認めた。卵巣がんには、投与回数を従来よりも増やす方法を認めた。

 国内外での臨床試験(治験)のデータなどから、承認を待たないで使うことを妥当とした。

 患者団体からの要望などを踏まえた。早ければ10月末にも予定される審議会を経て保険適用される。



古川さん、地球帰還は11月22日 ロシア宇宙庁 [サイエンス]

 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の日本人宇宙飛行士、古川聡さんの地球帰還は11月22日になると、ロシア連邦宇宙庁のポポフキン長官が16日、記者会見で明らかにした。ロシアは宇宙貨物船プログレスの打ち上げを8月に失敗、その影響で交代要員を送る宇宙船ソユーズの打ち上げの延期を決めていた。

 ISSには古川さんら6人が滞在していたが、今月16日に米ロの3飛行士が帰還に成功。11月14日に交代要員3人がソユーズでISSに向かい、同22日に古川さんら3人が帰還する。12月21日に米ロ、オランダの3飛行士が再び飛び立つ。

 米スペースシャトルが7月に引退後、ISSに人や物資を運ぶのはロシアの宇宙船だけになっている。(モスクワ=副島英樹)



ソマリアの洞窟魚、1日は47時間 体内時計の周期判明 [サイエンス]

アフリカ・ソマリアの地下洞窟に生息する目が退化した魚は、約2日間の体内時計を持っているらしい。人間をはじめ生物はふつう1日(24時間)の周期性を持っているが、2倍近い長さ。イタリアやドイツなどの共同チームが米科学誌プロス・バイオロジーに論文を発表した。

 代謝にかかわるホルモンの一種を使った実験で、この魚の細胞が38~47時間の周期性を持っていることを確認。さらにこの魚に1日1回規則的にエサを与え続けると、1カ月後には、エサがもらえる数時間前になると予知するかのように活発な動きを見せるようになったという。

 生物は光を浴びて睡眠などのリズムを整えている。この魚は数百万年前から暗闇で生きてきたとみられ、目は退化して光には全く反応しないが、体内時計は維持しているという。なぜ2日間なのかはわからないが、研究チームは「エサに反応する『腹時計』を持っていたことで過酷な環境で生き延びられたのではないか」と推測する。



首都圏で地震活発化 M3以上の頻度、震災前の6.6倍 [サイエンス]

東日本大震災が発生してから半年の間に、東京都など首都圏でマグニチュード(M)3以上の地震が起きる頻度が、震災前の6.6倍に上ったことが、東京大学地震研究所の調査で明らかになった。大規模な地震が起きる危険性も高まっている可能性があるという。

 地震研は東京都、神奈川県、千葉県などの首都圏、半径約70キロの範囲で起きた地震を震災前後で比較。その結果、震災前は5年間で約500回だったM3以上の地震が、震災後は半年で347回起きており、地震活動が活発化していることが明らかだった。

 地震研の酒井慎一准教授は「地震は規模が大きくなるほど頻度は下がるが、回数が増えれば、一定期間内に大規模なものが起きる確率は高まる。首都圏でも大地震が起きるかもしれないということを改めて考えて欲しい」と話している。(小坪遊)



北極海の海氷、過去2番目の小ささに 温暖化影響 [サイエンス]

米国立雪氷データセンター(NSIDC)は、今年の北極海の海氷が観測開始以来、2番目に小さい面積となったと速報値を発表した。

 NSIDCによると、今年の海氷は9月9日に最小に達したとみられ、面積は433万平方キロ。人工衛星による観測を始めた1979年以来、最小だった2007年の417万平方キロとわずか16万平方キロの差に迫った。衛星観測での誤差や今後の気象条件で多少動く可能性もあることから、過去最小とみる研究グループもあるという。79~00年の平均値671万平方キロに比べると、35%小さかった。

 温暖化の影響で北極海の夏の海氷の面積はこの5年間、いずれも過去平均を大きく下回る傾向が続いているという。(中山由美)



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